① 望みを決める
望みは所与として扱う。「どう在るべきか」を外から決めない。代わりに置き場を作る(棚が無い望みは進まない)。
人生で考えるべきことを、1枚に収める試み。中身は3つしかない——世界が実際どうなっているか(動かせない前提)、それを踏まえて未来を動かす手続き(環)、手続きが回る場所とその依存関係(塔)。 本はこの図の各部を書き切ったもので、図が先、本が後。完成でなく版で切る。
線でなく閉じた環にしてある。終点が起点に戻るから。①と③の間に②があり、②が精度の全部を握っている。
較正だけが赤い線で内側に戻る。結果を〈運〉と〈スキル〉に割り振って初めて、環は次の周で賢くなる。ここを飛ばすと、何周回しても経験は能力でなく自信だけを育てる。
そしてこの環には入らない判断がある——不可逆でない・測ると壊れる・そもそも易しい問いは、②に入れず①から③へ直行させる。全部を環に乗せるのは費用の払いすぎ。
望みは所与として扱う。「どう在るべきか」を外から決めない。代わりに置き場を作る(棚が無い望みは進まない)。
分解 → 因果の特定 → 施策に落とす。ここが精度の本体。8関門・決定カード19欄。
実施相と検討相を分ける。更新条件を先に書いておけば、それ以外は迷わず実施相に留まれる。
環より下にある層。ここを間違えると、①の望みは目標でなく願望になり、②はいくら精密でも空を切る。「真理」と呼ぶならこの4つ。
不確実性には2種ある。認識論的=調べれば消える(知識で潰せる)。偶然的=知っても残る(確率でしか扱えない)。この区別を付けないと、努力すべき場所と諦めるべき場所を取り違える。
個人の行動は読めないが集団は読める。記憶は非対称で、能動的にやったことほど強く残り、やらなかったことの損失はどこにも記録されない。だから放置は痛みを出さないまま資産を削る。
結果から原因を読む唯一の分岐。良い判断が負けることも、悪い判断が勝つこともある。結果だけで判断を採点し始めた瞬間、学習は止まる。
過剰反応か過少反応か、どこで思い入れが濃くなるか、どんな時に痛みを正しさの代理にするか。痛みは正誤について無情報。自分の癖は事前に測っておく以外に補正のしようがない。
領域を横並びのリストにすると体系にならない。下の階が折れると上の階は全部止まる。均等配分が最適に見えるのは、この依存を描いていないときだけ。
Lv5 が Lv1・Lv2・Lv6 へ時間を返すので、塔もまた閉じた環になっている。稼ぎが自分の身体と関係に返ってこないなら、それは塔でなくただの梯子。
優先順位を最終的に決めているのは、領域でも緊急度でもなくこれ。同じ1時間が、どの時計に乗るかで価値が桁で変わる。
早いほど効く。遅らせた分は取り返せない(元本でなく年数が効くから)。
放っておくと勝手に減る。維持は前進でなく現状維持のための支払い。
時期を過ぎると二度と買えない。金でも取り戻せない唯一の種類。
これが無ければ、この図はただの分類表になる。体系にしているのは次の3つだけ。
時間・注意・体力・金は同じ1つのプールから出る。だからトレードオフは道徳の問題でなく算術の問題で、「全部やる」は意志の弱さでなく定義上不可能。優先順位を決めないという選択は、決めないまま何かを削っている。
対等でないから、均等配分は最適でない。下の階への投資はその階のためでなく上の全階のために効き、下が折れた時の損失は自分の階だけに留まらない。逆に、上の階だけを磨いても土台の高さを超えられない。
金は時間に、時間は知識に、知識は②の精度に、精度は金に変わる。レートは固定でなく、自分で変えられる——機構を建てると同じ入力でレートが上がる。この図で一番おいしい一手はたいてい「稼ぐ」でなく「レートを上げる」側にある。
埋まっていない場所を隠さないのがこの図の作法。次版はこのどれかが埋まった時に切る。